賃貸マンション・アパートにまつわるトラブル(騒音・漏水・煙草・訪問販売・鍵の紛失・共用部分・家賃の滞納・敷金返還・原状回復等々)を、下世話に、馴れ馴れしく、クドクドと、そして極めて偏った立場で解決を試みるサイト「賃貸トラブルQ&A」。役に立つ情報より立たない情報の方が多いかも。最初に謝っておきます。ゴメンナサイ。
更新月に大量の請求書がキタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!更新料に保証会社委託料、火災保険etc...こんなに払えないけど、どうしよう??
部屋探しの時にしっかり計算しておくべきだったなぁ。賃貸の場合、更新月は諸費用の請求が重なるから要注意だ
部屋探しの時はね、まとまった金を貯めてから動くじゃん?
契約時にお金はコレくらい必要だよって色んなサイトに解説されてるけどさ、案外「更新月の恐怖」についてはどこも語ってなかったりする。
計画的に用意しとかないと大変だぜ?
急に10万以上の金を払え!!って言われても…俺なら絶対に無理だわ(笑)
①全ては「一気に」訪れる!!
まずは「更新料」だな。
基本的には大家の取り分で、大体1〜2ヶ月分を要する地域が多いんじゃないかな。契約更新月近辺で請求が掛かり、一般的な賃貸借の場合は1〜2年毎に支払う必要が生じる。
管理会社が噛んでる物件等では「更新事務手数料」なんかを請求されるところもあるな。これは大体1万円くらいか。
続いて「火災保険料」。
これも各社バラバラだが、単身向けプランだと2年契約で15,000円くらいのものが多いんじゃないだろか。
そんで、今流行りの「保証会社委託料」。
これもバラッバラなんだけど、信販系保証会社で引落手数料+保証料みたいな支払いのタイプでない限り、1年毎に大体1万円程度が必要となる。
これらが、あるタイミングで一気に請求されるワケだ。
②賃料6万円の物件の場合、下手すりゃ20万超の請求がっ!!
仮に、賃料60,000円、共益費7,000円、水道代2,000円のマンションで、契約期間は2年、更新料は賃料の2ヶ月分のケースとして。
更新月の請求額は下記の通りとなる(保険料と保証委託費も「一例」な)。
当月賃 料 | 60,000 |
当月共益費 | 7,000 |
当月水道代 | 2,000 |
更新料(2年毎) | 120,000 |
保証会社委託料(1年毎) | 10,000 |
火災保険料(2年毎) | 15,000 |
合計 | 214,000 |
毎月の賃料は予定してたとしても差引き145,000円。どうよ、何の準備もなく支払えるかい?(汗)
③「そんなん払えない!!更新料なんて違法だ!!」と言われてもねぇ
「消費者契約法」なんてものが世に出てから、この手の争いが絶えないよね。
しかーし、だ。更新料についてはほぼ決着がついてると言っても間違いないだろう。最高裁において「更新料が高過ぎない限り、消費者契約法10条(消費者の利益を一方的に害する条項の無効)には当たらない」って判決が出ちゃってるんだわ。
また大阪高裁においては、賃料48,000円、1年更新で更新料なんと15万円(!!)のケースでも、礼金等を勘案すると「この更新料は無効とは言えない」って判決が出てんだな。
15万円だぜ?びっくりするわ(笑)
とりま、重要事項説明や契約書に不備がなければ、この手の「後だしジャンケン」で勝つ見込みは「ゼロ」だと断言できるだろう。
【結論】更新料は「家賃の後払い」と考え、毎月蓄えておこう
さっきの最高裁の判例の「判決の要旨」にも書かれてんだけどさ、「更新料は、一般に、賃料の補充ないし前払、賃貸借契約を継続するための対価等の趣旨を含む複合的な性質を有するものと解するのが相当である」なんだって。
要は賃料の一部みたいなものなんだな。そう理解せざるを得ない。
申込みの段階で、その物件を契約するに当たって更新料はいくらとか、保険や保証会社はいくらとか、全部分るっしょ?そこでスルーせず、更新月には一体いくらの費用が必要になるかを計算して、1年更新なら12回、2年なら24回で分割して、毎月貯めておこう。
逆に言うと、「更新月費用の分割預金」の額も含めた上で、自分が払える家賃を算定するべきだな。
上の表を例にすれば、保証会社委託料を半分にして24で割ったら、毎月6,000円弱になる。それも足した額(上の表の例なら75,000円)を、いわゆる「月収の1/3」に収めとかねーとな。
じゃねーと間違いなく更新月にショートすんぞ(笑)