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賃貸マンション・アパートにまつわるトラブル(騒音・漏水・煙草・訪問販売・鍵の紛失・共用部分・家賃の滞納・敷金返還・原状回復等々)を、下世話に、馴れ馴れしく、クドクドと、そして極めて偏った立場で解決を試みるサイト「賃貸トラブルQ&A」。役に立つ情報より立たない情報の方が多いかも。最初に謝っておきます。ゴメンナサイ。

賃貸トラブル・ライター

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Author : ぴーたん

賃貸住宅・火災保険等に長く携わる流れ者。よく出没する場所はホームセンターの駐車場。会う人逢う人に「スマホで宅建」をゴリ押しする「松本佳也推し」でもある。最近の趣味は「拭き掃除」とのこと。

賃貸トラブルQ&A  >  家賃のトラブル  >  家賃って下がるの?

賃貸トラブル・質問

隣の部屋が、びっくりするくらい安い家賃で賃貸サイトの広告に載ってる!!ウチの部屋の家賃も下がらないかな?

賃貸トラブル・家賃格差のイメージ
賃貸トラブル・回答

「オトリ広告」かも知れないから騙されるなよ。けどホントだった場合は、交渉の余地あるカモな

長年住み慣れたマンション。引っ越す気はないが、なんとなく見た不動産情報サイトに見慣れた間取り図が…あれ?これウチのアパートじゃん!!先月引っ越した、隣の部屋だ!!しかも何コレ…家賃がウチの部屋より2万円も安いじゃないかっ!!
…賃貸生活のあるあるだよな。特に、新築から住み出して10年くらい経つと起りがちだわ。
この場合、自分ちの家賃も下がるのかってのが今回のお題。

①オトリ広告の場合もあるから下調べが必要だ

バカみたいに沢山ある仲介業者、その中から「反響来店」…つまりネット広告等に興味を示した客の来店予定を取付けるために、やっぱいまだにあるんだよね「オトリ広告」が。
当然、今回のお題の場合でもその広告がオトリでないとは言い切れない。裏を取る事が大事なんだけど、仲介業者に対して電話やメールで「この部屋ありますか?」って訊いても無駄だぜ?
キムタクのドラマ「HERO」のバーのマスターじゃないけど、

「あるよっ」

…って答えられて終わりだから(笑)。なくてもあると答えて呼ぶ。それが「反響」の基本だからさ。
仲介業者なら足を運ぶ覚悟がいるな。あるいは、大家や管理会社に直球で訊いてみる事だ。

②「決まりにくい」物件だから家賃が下がる。ならば…

上にも書いたけど、新築当初から住み始めて10年経過しましたよってパターン。これは家賃格差のあるある条件だな。
新築ってさ、やっぱ家賃の設定が高めなんだわ。けど経年劣化による競争力の低下や設備等の陳腐化により、入居者入れ替え時には大抵下落する
けどそれって数千円程度の幅なんだよな。万単位で下がってるとすれば、空室が増えてるとか、周囲により好条件なライバル物件が新築されたとか、「決まりにくい」物件になっちゃってる可能性が高い。
そうなると、やっぱ今住んでくれてる入居者にも離れて欲しくないってのが本音なんだわ。
改装費や広告料を払って激安の家賃で新入居者を迎えるよりは、既存の入居者に居続けてもらった方が得な場合だってあるワケだから。

③だからといって強気の交渉は厳禁。相手も「人間」だ

あくまでも家賃減額交渉は誠実に。ヤカってはイケナイ。
賃貸借契約書には「甲乙協議の上、賃料を改定することができる」なんて文言が書かれてある事が多いが、そもそも可能性の話であり「賃料を改定しなければならない」とは書かれてないだろ?
「周りが下がってんならウチも下がって当たり前!!」という態度で挑まれてもさ、貸主としてはその履行義務については一切記載されてねーんだから。
情に訴えた方がはるかにマシだ。いやだからこそ、情に訴えるべきなんだわ。

ちなみにきっつい契約書だと、「協議の上」って文言がなかったり、「賃料の上昇」って言葉はあっても「下降」は抜かれているようなヤツもあるそうだ。
その場合は、裁判やる覚悟で挑まないと難しいかもな。

④募集賃料と同額にはならない。そこは覚悟しとけ

ホントは最初に書いておくべきだったかもだが、はっきり言うが他所の部屋の「募集家賃」とは同額にはならない。ま、経験論だけど。
戸室毎により契約内容が違うのは至極当然だし、その家賃に至る条件も異なる。それは念頭においておくべきだ。
その上で「出来れば同額に…」ってお願いすればいい。

募集家賃との家賃差が1.7万円あった部屋の交渉結果が、減額1.1万円。実例のひとつだが、コレは「最高の結果」の部類だろう。

賃貸トラブル・嬉しいイメージ

それでもラッキーじゃないか。そう、ラッキーを摑み取る気で挑むのが「家賃減額交渉」だ。
重箱になるが「賃料を改訂しなければならない」とは書かれていない。貸主にすりゃ家賃を下げる義務はないってことを忘れんな。

【結論】入居者(つまり君)の「日頃の行い」次第だけどな(笑)

ただし、だ。
普段から家賃を滞納しがちだとか騒音トラブルの常習者だとか、そういった行為が積み重なっている場合、当然ながら減額交渉なんて不可能だ。
だって早く出てって欲しいんだもん(笑)
「この人には永く住んでもらいたいな」と思われるよう、日頃の行いには気をつけとけよ

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