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賃貸マンション・アパートにまつわるトラブル(騒音・漏水・煙草・訪問販売・鍵の紛失・共用部分・家賃の滞納・敷金返還・原状回復等々)を、下世話に、馴れ馴れしく、クドクドと、そして極めて偏った立場で解決を試みるサイト「賃貸トラブルQ&A」。役に立つ情報より立たない情報の方が多いかも。最初に謝っておきます。ゴメンナサイ。

賃貸トラブル・ライター

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Author : ぴーたん

賃貸住宅・火災保険等に長く携わる流れ者。よく出没する場所はホームセンターの駐車場。会う人逢う人に「スマホで宅建」をゴリ押しする「松本佳也推し」でもある。最近の趣味は「拭き掃除」とのこと。

賃貸トラブルQ&A  >  契約・更新トラブル  >  ペットや駐輪など、口約束での問題

賃貸トラブル・質問

「契約書はペット不可だけどみんな内緒で飼ってるから」って言われて契約した賃貸マンション。なのに家主から「契約違反」だと言われて…

賃貸トラブル・ペット飼い主が貸主にK.O.されるイメージ
賃貸トラブル・回答

仲介業者の口車に乗せられたパターンだな(笑)。ペットだけでなく、自転車持込みや楽器の練習等も「口約束」だけは絶対に避けるべし

もう「あるある」すぎてキモチワルイこのお題。
断言しちゃうけど、賃貸仲介の営業マンなんてみんな「テキトー」だから(笑)。
逆に言うと、ある程度テキトーで、後は貪欲さがあれば何とかなる業界だよな。就職・転職を考えてる連中はテキトーに受けてみなよって、…おっと誰かが来たようだ

①そもそも「ペット相談可」賃貸が少なすぎるんだよなー

まずはペットのお題から。
実際少ないんだよね、ペット共生型の賃貸物件て。犬もそうだし、猫になるともっと少なくなる。ググったら出てきたんだけど、こんな「猫専用マンション」とか極めて希有な存在だと言えるぞ。
で、猫とかだったら吠えないし、散歩の必要もないし、「このアパートの住人、みなさん内緒で猫を飼ってますよ」なんて仲介業者が囁いたりするんだな。
ところが重要事項説明書にも契約書にも「ペット不可」と書かれてある。「大丈夫なんですか?」と訊いても「皆さん飼ってますから大丈夫でしょう」との返事。
鵜呑みにして契約、そんで引っ越してみたら貸主から「ウチはペット不可なんで契約違反だ。出て行ってくれ」と言われて。この場合はどーなんの?、と。

②「重説」や「契約書」等、書面で残ってないと勝ち目はないぞ

上記の場合はただの「口約束」であり、要するに「言った」「言わない」の世界なんで仲介業者の落ち度(もしくは虚言)を立証することが難しいよね。
こうなると争っても全面的に勝てる見込みはなく、払った諸費用や引越し代等の「損害賠償」を勝ち取る事はまず無理だろう。
大事なのは、必ず「書面」に記載させること。契約書はモチロンとして、最悪の場合は重要事項説明書だけでもいい。「猫の飼育に限り認めるものとする」と書かせちまえば、無効になるのか取消になるのかは知らんけど「白紙解約」は可能だろう。
「諾成契約」なんてのを違う記事で説明したけど、こと契約事に関してはイチイチ書面化することが大事
口約束なんてものは絶対に信用してはイカンぞ。

③駐輪場のない賃貸への自転車持込みも要注意だ

ペットの例より多いのは「自転車」だろうな。
都市部の古い物件なんかだと「そもそも駐輪場がない物件」や「計画時は駐輪場として申請したけど実際は店舗にしちゃった物件」とか、腐る程ある。
案内されてみたらエントランスや共用廊下なんかに堂々と駐輪してある。仲介業者に訊いても「皆さん停めておられるし大丈夫じゃないっすか?」と。
契約書には「駐輪場・無」って書いてあるけどまあいっかで駐輪してたら、ある日突然自転車に「警告文」が。慌てて貸主に尋ねたら「契約書に書いてあるでしよ」と一言

これもペットと同じパターンな。書面化させることが大事だし、そもそも駐輪場のない物件に自転車を持ち込んだらイカン
健康のために歩け(笑)

④楽器の演奏とかも、確認と注意が必要だぞ

例えばピアノ。一般的な賃貸借契約書には「ピアノの持込み・不可」と明記されている。これはグランドピアノだけじゃなく、アップライトもダメって事だかんね。
明確には記載されてないことの方が多いが、アコースティック・ギター等の弦楽器やサックス・クラリネット等の管楽器類も絶対にクレームになる。

賃貸トラブル・ギターを弾くおねいさん

…ギター女子とかカワイイけど、ダメなもんはダメだかんな(笑)。スタジオで練習してくれい。

あと結構問題になるのが「サイレント・ドラム」な。練習用パッドにしろ電子ドラムにしろ「音が鳴らなきゃいいだろ」って思うかも知んないが、実は振動がすげえ伝わってるのね。
足音の騒音問題」と同じか、あるいはそれ以上のトラブルになることが多いんだわ。
エレキギターみたくアンプからヘッドフォンに繋げは少なくとも隣室に漏れるような音も振動もないような楽器ならともかく(すげえ壁が薄かったら知らねーぞw)、基本的には要確認
「練習・演奏可」と言われたら、必ず重説・契約書に記載させよう

「楽器の持ち込み不可」と書かれてないとしても練習・演奏に苦情が寄せられた場合、「迷惑行為」=契約違反と看做される可能性があるから、ホント要注意なのよ。

【結論】とにかく曖昧にしない、口約束で終わらせない

もうその一言に尽きるね。
最初に書いたように、賃貸仲介の営業マンなんてホントいい加減でテキトーだから。
いや、実際にやってた人間が断言してるんだから間違いない(笑)
そんなテキトーなヤツらの口車に丸め込まれずに、不安な部分は全て書面化させよう。
特にペットな。可愛い「子供達」を路頭に迷わすことのないよう、細心の注意を払って部屋を探そうではないか。

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